宮部みゆき氏の三島屋変調百物語シリーズ、その八を拝読しました。
ブクロブでも書きましたが、そらもうね、こわかったね。
怖さのあまり、ブクロブでこわかったことしか連ねられなかった。
本作は、ちょびっと変わった百物語の短編集。
宮部みゆき氏がライフワークにしておられるということで、おそらく末永く楽しめる作品群のひとつです。
本シリーズは聞き手である主人公が二人おりまして、今回は二代目の聞き手・富次郎が主人公。
初代とは違う点は、語られた物語を富次郎が最後に絵に描き起こすということ。
このあたりのくだりも、実に説得力があるやりとり、人間味あふれるやり取りが繰り広げられるのだ。しみじみと深い作品というのは、こういうものだ! と爽快な気持ちにすらなる。
そしてタイトルの章の話、どこまで書いてもネタバレじゃないのか疑わしいけれど、そうですね、時代は江戸時代なんだけど、ファンタジーとかガチホラーとかが入り乱れていて、宮部氏だからこその作品でした。すごいなあ。
夏にぴったりな1冊。
お盆の時期にいかがですか?
(画像クリックで、エブリスタの拙作『一瞬で恋する君のおにぎり』へジャンプします。宮部氏でこわくなったら、こちらでほのぼのしてください! よろしくお願いいたします~🍙)
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