今村翔吾氏の『てらこや青義堂』を拝読。
わけあり寺子屋師匠と筆子たちを中心にしたラブありサスペンスありアクションありヒューマンありのもりだくさんエンタメ時代小説である。
このコンパクトな1冊の中に、すさまじい情報量である。よくさほど違和感なくおさまっているものだと感動する。感心ではない。感動!! である。それも説明くさくない。さすがすぎる。前半の寺子屋奮闘記+筆子の事情ヒューマン路線で行くのかと思いきや、という景気のよさ。
もうね。前半部分だけ読んでいると「ポプラ文庫」でもよさそうだな、とか思うけれど、後半があると「大人もたのしめと、そういうことですか」と脱帽するのだ。
スカッとしたい、どなたでも楽しめる1冊でございます。
Bình luận