畑野智美氏の『大人になったら、』を拝読。
氏の作品ははじめてである。
大変失礼ながら、中央公論から出ているので、まあそう大外れではあるまいと、読ませていただいたのである。
ブクログでも書いたのですが、以下のような物語。
35歳独身女性の、恋と仕事の物語。
なんというか、集英社の月刊オトナ女性向けコミック『ココハナ』で連載されていそうなコミックの小説版という感じである。
ヒロイン・メイは等身大の独身オトナ女性で、がんばって生活している。そしてその周りに結構な数の男性が現れて、あれこれちょっかいをだしてくるのである。
冒頭のポエムのような部分を抜けると、急に読みやすく、先が気になりはじめるので、一気読みにおすすめである。
で、ここからが「ブクログで書くには不適切かな」と思った事がら。
まず、タイトル。なんというか、「え?」である。えーっと……もうちょっとマシなのはなかったのだろうか。とはいえ、こうして買うわたくしみたいなのもいるので、いいんだろうか。最後の「、」ってなんだ。中央公論だよね??? ってびっくりした。
あとラストがですねー。
ヒロインのとりまき男性陣そのAがあれこれするんですけど、いやもうね、引くでしょ、普通、と。普通に怖いよね、と。解説では最後しめくくりを拍手していたけれど、「はあ?」とこれにも引いてしまった。わたくしにとっては、なんとも残念な読了感である。ヒロインは喜んでいるのでいいのかな?
わたくしの読解力の問題であろうが、なんとも、どういう物語なのかあらすじを読み解くのが難しい作品ではありました。
でも、ブクログにも書いてきたけど、『ココハナ』でコミック化したら受けそう。
そういうのがお好きな方にお勧めです★
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