わたくし、基本的に長編書きである。
10万文字を目安にして、ひとつの物語を書きあげるのである。
シロクマは20万字で、書籍にすれば上下巻クラスであろうか。
長編書きならお分かりであろうが、10万文字でも大した内容は盛り込めない。あらすじだけのプロットならまだしも、キャラの行動の動機付けとかなにやら盛り込んでたら、イベント3,4個が限界であろう。ものすごくテクニックがあれば読み手に違和感を抱かさずに10個くらい盛り込めるであろうが、それはなんともあわただしい物語になる危険性もあるので、書籍をめざすならやめた方がよろしいかと。
さて、先日、某ミステリー賞受賞者が送る3分でどんでん返しアソート集というやつを拝読したのだ。
そうそうたる顔ぶれの執筆陣。わくわくして読み進んだのであるが。
結論としてですね、どれもなんだか微妙でエブリスタの妄想コンテスト受賞者ってすごいんだな、と実感した。エブリスタの5分シリーズ本のほうがおそらく桁違いに面白いと思うんだ。(某ミステリー賞受賞者が送る3分でどんでん返しアソート集、ブクロブに登録はしたけれどレビューを書く気にならなかったもん)
じゃあ、そのエブリスタの5分シリーズの執筆陣に長編書かせたら面白いのかといったら、また別の話になりまして。
つまり、である。
餅は餅屋だって、しみじみ思ったんだな。
長編ってマラソンみたいなもの。どこに伏線おいて、どこで仕掛けるかとか、構成力と持久力を問われるんだ。
短編とか掌編って短距離走で、とにかく瞬発力命なのである。メリハリ命。エモーションなんていらないんだ(←そうわかっているのに、盛り込んで自滅していたのが、わたくしなんだけど)。
商用やったことがあるから面白いものを提供してくれるとは限らなくて、面白い物語はそこら中に転がっているんだって、あらためて思う機会となった。といいますか、エブリスタの妄想コンをめちゃくちゃ見直した!
上質な掌編、短編が読みたい! という読み専さまには、こころよりエブリスタをお勧めいたします。読了目安時間が明示してあるし、趣味が合わなかったらすぐに別のを読めるから最高である。
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