~~定山渓温泉でひたすらまったりしたいの一念で、ぶらぶら一人旅の物語~~
定山渓第一ホテル翠山亭。
定山渓温泉街のやや北側にある。
二見吊橋を戻って、ふる川脇を左(北)に折れて、坂をのぼる。この坂がなかなかの勾配。坂の角に岩戸観音堂があるけれど、そこでまったりすると目的のカフェが終わっちゃうので、必死に坂をのぼっていく。
この道、かつて車できたとき、とくに冬なんかは「ぜったいに自分で運転したくないな」という道である。上りはまだしも下りとか、スリップの予感しかしない! 夏に見ても身震いしちゃう。
ぜいはあ、と息を切らして坂をのぼりきり、「風つよっ」と自分の髪が頬を叩いて泣きそうになりつつ第一ホテル翠山亭の角までくると、カフェ『坂の上の最中』ののぼりが見えた。ホッとひといきなのだ。……どうでもいいけれど、『坂の上の』とくると、どうしても司馬遼太郎先生の『坂の上の雲』を思い出す。そして有名なフレーズ「日本人は貧乏になれているうんぬん」を思い出す。
さて無事に店内へ入り、ラッキーに残っていた最中を店内でいただくのだ。
はい、こちらだ!
どうだ~。うまそうじゃろ?
ぱりぱり最中にピスタチオのムースとかうんちゃらとか(忘れた)が入っていて、最中のさくさくとムースのとろりんの食感違いを楽しめる逸品。サービスの黒豆茶が嬉しい。
ここにくるまでに、かなり歩いたので、足が棒。この休憩は実にありがたいのだ。
本日の宿はこのカフェを東にくだったところにある女性専用の翠蝶館。このカフェと同じ第一ホテル系列宿である。
チェックインは15時から。少し早いけど、いいかな? と宿をのぞくと、先客が受付をしていた。しめしめとわたくしも中へ入って、チェックイン。
こじんまりとして実にいい雰囲気のお宿である。
露天風呂つきの温泉大浴場はもちろん、貸切風呂も一時間無料、岩盤浴も一時間無料、フリースペースも2時間? 無料、さらには1階ラウンジではドリンクとスイーツやおつまみのサービス、2階ラウンジでは妙におちつく穴ぼこスペースがあって、いうことなし。
スタッフ以外の男子がいないので、すっぴんで館内を歩き回ったり、温泉で化粧を気にせず顔を洗えるのがありがたい(人によるか)。
食事のときは種類はかぎられるけれどドリンクはフリー。印象ですが、片っ端から飲んでいくような人はいなかったですねえ。必要な分だけを楽しくいただくオトナ女子のお客様が多いみたい。
で、ご飯は「少な目コース」でこちらだ。
竹の子ご飯もあったけれど、写真を撮るのをわすれちゃった。
お品書きはこれ☟
そして朝ご飯はおにぎり。
これに自分でピックアップしたサラダとフルーツとドリンク、それに、かつおだし汁とお味噌汁がつく。ハッピーな気分になれますねえ。
大変居心地のいいお宿でした。
チェックイン時には結構、お客様をみたけれど、大風呂では誰にも会わなかった。系列の第一ホテルのお風呂にも入れるから、みなさん、そっちへいったのだろうか。いずれにせよ、ご機嫌で朝風呂も決めたのだ。
意外だったのは、5月というこのシーズンだからこそだろうが、夕方から夜、カエルが大合唱していた。自宅のある札幌中心部ではまず聞かないカエルたちの声。一日目の夕方から雨になったからなおさらカエルのテンションがあがったのかな。「ちょっと~~、カエル~~、落ち着け、うるさいわっ」と思いつつも眠りについたのでした。
チェックアウトして、そのままバスに乗って帰路へ──にしたいところだったのが。
「カッパが気になる」
覚悟を決めて、昨日の彼(カッパ)に会いに。
雨の中でも彼のお尻は最高だった。
大満足、満面の笑みで帰路のじょうてつバスへ乗ったのでした。
それでもね、まだまだいけなかったところがある。カッパの彼の場所よりもっと西へ遊歩道を進んだ場所にあるかっぱ渕公園も見て見たいし、定山渓万世閣のベーカリーカフェでパンをかじりつつ足湯を楽しむのもやってみたい。ゆらく草庵の前の足のふれあい太郎の湯(ネーミング!)にもつかりたいし、魅力満載の場所なのだ。
あなどりがたし、定山渓。
家族で来るのもいいけど、一人旅でまったりと定山渓、乙なものですよ。
おすすめです~。
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